妊娠中ならではの姿を写真に残す「マタニティフォト」。どんなイメージを持っていますか?
白やパステルカラーに包まれて、頭には花冠。天使の羽が舞っていそうな甘くてキラキラした写真。素敵だとは思うけれど、そういう雰囲気は苦手…。
そう思っている方に見てほしいマタニティフォトが、出張フォトサービスLovegraphで活動されている”クウガ”さんのマタニティフォトです。
ナチュラルで時にクールさも感じられる彼女の写真を見れば、マタニティフォトのイメージが覆るはず。
3児のママでもあるクウガさんに、マタニティフォトに対する想いをお聞きしてきました。
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話してくれたカメラマン
Lovegrapher クウガ
九州対応
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■マタニティフォトは“自分らしく”がキーワード
―クウガさん、今日はよろしくお願いします。最初にカメラマンとしての活動についてお聞きしたいのですが、Lovegrapherとして活動される前からカメラマンとして活動はされていたんですか?
クウガ :いえ、仕事として活動し始めたのはLovegraphからです。写真好きの父の影響もあり、小さい頃からカメラは好きでした。フィルムカメラで撮影して、現像まで自分で手がけていて、ガラケーの待ち受け画像を作っていたこともあります。
その延長線上で3年前くらいからTwitterに写真アカウントを作り、発信し始めたのが今につながりました。
本格的にのめり込んだのは子どもの妊娠出産がきっかけですね。父がわたしの写真をしっかり残してくれていたのと同じように、今、子どもたちの何気ない日常を残しているわたしがいます。
―お父さまの影響だったのですね‥!普段はどういった写真を撮られているんですか?
クウガ :Lovegraphではカップルやご夫婦の写真が多いです。最近は七五三などご家族の写真も撮影しました。
Lovegraphではまだ少ないんですが、友人のマタニティフォトを個人的に撮影することもあります。これは、わたしが妊娠中だと聞くと「撮ってあげる!」と声を掛けて撮影しているものです。
―今回、クウガさんのマタニティフォトを見せていただきました。素敵ですよね…!クウガさんのマタニティフォトは甘さよりもスタイリッシュさが際立っているところが新鮮だなあと感じました。
クウガ :ありがとうございます!よくあるものは、白とピンク、花冠をつけたスイートなイメージですよね。わたしが、そうした王道的なマタニティフォトの雰囲気が苦手で…!
でも、マタニティフォトは残しておきたかった。だから、自分が好きなように撮ったんです。
#ご自身が妊娠中に自撮りされたマタニティフォト
クウガ :デニムシャツの上を縛って、おなかが見えるようにして。白い壁さえあれば室内でも雰囲気よく撮影できるんですよ。ナチュラルな雰囲気が好みです。
実際には、三脚の下に上の子たちが潜り込んだりして、実は必死に撮っていた写真です。(笑)
■あくまで日常を切り取りたいという思い
―こうした雰囲気のマタニティフォトもあるんだよって知れば、「マタニティフォトなんて恥ずかしい」と撮影を避けていた方でも撮ってみたくなりそうですよね。
クウガ :マタニティフォト自体は、ぜひ撮っておいてほしいなあと思っています。わたし自身、撮影したものはトイレなどに飾っているんですけど、子どもを叱りつけたあとにトイレに入って「ああ…叱りすぎた…」と反省する材料になっています。初心に返れますよね。
子どもも成長するにしたがって「ここに自分がいたんだ」ってわかるようになってくるので、会話のきっかけにもなりますよ。
―お友達のマタニティフォトも、こうしたナチュラルなものが多いのですか?
クウガ :自ら「撮りたい」と言ってきてくれる場合は、やっぱり憧れのイメージがあるのか「花冠を使いたい」と言われることもあります。でも、「日常を切り取りました」という雰囲気のものも撮っています。
#妊娠初期~中期の頃。まだおなかは目立っていません
#妊娠後期。成長していく変化を残しておきたかった
クウガ :これは、わたしが「撮ってもらいたい」と思ったマタニティフォトを、ほかのカメラマンさんに撮っていただいたものです。わたしもこうしたものを撮影しています。
おなかを出したくない人は、出さなくてもいいんですよ。ロングスカートやワンピースなど、おなかがわかる服装でOK。二の腕やおしりなど、妊娠中にふっくらする部分が気になるっていう方には、周りの植え込みなどを使って目立たないように撮影したりレタッチ(編集)することもできます。
撮影時には作り込まずに、妊娠中の「今」を残せる写真を撮りたいですね。だから、ぜひママだけではなく、ご夫婦やご家族でも撮ってほしいなあとも思っています。
―このクウガさんファミリーの写真もとても素敵ですよね。
クウガ :わたしも気に入っているんです! これも自撮りではなく、別のLovegrapherの方に撮ってもらった写真です。
■マタニティフォトは”2.5人フォト”であり”最後のカップルフォト”
クウガ :マタニティフォトって、ご夫婦で撮ると「2.5人家族フォト」だと思っているんです。赤ちゃんが0.5。この写真は3人目を妊娠中なので4.5人ですが…!
―2.5人家族フォト。そんなネーミングであれば、男性も一緒に撮影に臨みやすそうです。
クウガ :そうなんですよ。マタニティ、っていう言葉のイメージから、自分も撮影に参加していいのか疑問に思う男性っていらっしゃるんです。でも、むしろご夫婦の姿を残しておかれることをわたしはおすすめしたい。
子どもが生まれてしまうと、どうしても「親」の顔になってしまうんですよ。夫婦が彼氏彼女のときのような関係性でいられる最後の時間が、マタニティ期だと思います。だから、ぜひ「最後のカップルフォト」を撮っておきませんか?って言いたいです。
#家族4.5人の姿は、今このときにしかない姿
―「最後のカップルフォト」。こちらも素敵なネーミングです。確かに、子どもが生まれたあとは夫婦仲が良くても表情はカップルのときとは変わってくる気がしますね。
クウガ :そうなんです。友達からも、撮ったあとには「撮っておいてよかった」と言われることが多いですよ。
どうしても妊娠出産をキラキラした神聖化したものとしてアピールされるサービスが多いのですが、「ナチュラルに気負わないシーンを切り取ったものも素敵だよ」って伝えていきたいですね。
―これから、Lovegraphでも個人でも、クウガさんが撮っていきたい写真はどんなものですか?
クウガ :マタニティフォトや家族フォト、特にお子さんがいるご家庭の写真を撮っていきたいですね。
マタニティフォトでも家族フォトでも、イベント外の写真を撮りたいんです。赤ちゃんが生まれたあとも、お宮参りだけではなくて、ご家庭での日常の一コマを残したい。
出張カメラマンのメリットは出向けることですよね。だから、ご自宅にお伺いして、密着して1日の情景を撮影してみたいなあ。夕飯時のママと子どものドタバタ具合を写真に収めたいです。
そうしてこそ、振り返ったときにぐっとくると思うんです。だから、部屋が散らかっていてもOK。そこに写り込んだおもちゃが、あとから見ると「こんなおもちゃあったね!」っていう思い出になるんですよね。
クウガさん :今はまだ子どもが小さいですし、家族の時間も大切にしたいので活動ペースはゆったり組んでいるんですが、今後は成長に合わせてわたしもどんどん動けるようになっていくだろうと思っています。
妻であり母である立場と両立させながら、撮影するもののクオリティはこれからもどんどん高めていきたいです。
―素敵な写真もたくさん拝見させてもらって、幸せな気持ちになりました。これからのご活躍、心より応援しています!
■インタビューを終えて
マタニティフォトに限らず、「今そのとき」を写真に残していきたいという思いに、同じ母親として強く惹かれました。特別ではない瞬間こそが特別なのですよね。
「2.5人家族フォト」「最後のカップルフォト」、わたしもぜひ残しておいてほしいなと思います。
今回のインタビューに答えてくれたクウガさんは、九州地方で活躍するLovegrapher。日常のひとこまを、ぜひ写真に残してみませんか。