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娘が叶えた父の夢。“お母さんに花嫁姿を”

2018.01.13更新

結婚式を挙げなかったお母さんの還暦祝いに、娘が贈ったのは”お父さんとの撮影”でした。

Eyecatch
「"親孝行したいときには親はなし"って言葉があるように、両親がいつかいくなった時に絶対後悔したくないんですよね」

まっすぐにそう言ってくれたのは、今回ご両親のために撮影を依頼してくれた"みお"さん。

先月末、彼女からラブグラフにいただいた撮影のご依頼には、こんなメッセージが添えられていました。

「母親の60歳の誕生日なんですが、結婚式を挙げておりません。せめて写真だけでも撮ってあげたいと思っています。娘と息子からの依頼です。よろしくお願いします。」

このたった数行のメッセージから”なんて親孝行な話なんだろう”と編集部内で話題になり、今回お話を聞かせていただくことになりました。

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"親孝行"、したことがありますか?

その意味を改めてGoogleで調べてみると『子が親をうやまい、親につくすこと』という、あまりにもざっくりとした答えが出てきました。

両親のために何かしてあげたいと悩んでいるうちに時間が経ってしまったり、プレゼントを贈るのにためらうのは"どうすれば喜んでくれるか"の答えが家族ごとに全く違うからだと思います。家族関係や兄弟関係、それぞれのキャラクターだってそれぞれ。

今回取材させていただいたみおさんが考える親孝行は“夫婦の思い出作りのきっかけ”を与えてあげることでした。

■還暦を迎えたお母さんへ、娘から”夫婦撮影”をプレゼント

気持ちのいい冬の空が広がっている東京 葛西臨海公園。待ち合わせ場所でカメラマンと待っていると、撮影を依頼してくれた”みお”さんと弟の”あきら”さん、そしてスーツを着たお父さまとドレスの裾を抱えたのお母さまの姿が見えました。

「お綺麗ですね」と声をかけるとちょっと照れたように笑ってくれたお母さま。

全ての撮影が終わった後、ゆっくりとお話を聞かせていただきました。
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ー今日の撮影、楽しみにしていました。気になっていたのですが、ご結婚当時に挙式をされなかったのには何か事情があったのですか?

お母さま:娘たちにも言ったことがないかもしれないけど、実はお父さんとの結婚は、両親に心から賛成してもらっていた訳ではなくて…。

それでもお父さんと結婚するって決めて出てきたものだから、お金にも心にも余裕がなかったんです。

ーそうだったのですね。最近は「式は挙げたくないけれどドレスは着たい」という方も増えているように感じます。その時お母さまはウェディングドレスを着たいとは思いませんでしたか?

お母さま:それも思わなかったです。お父さんは「写真だけでも撮ろう」と言ってくれたんだけど、私はそこにお金をかけることも無駄だと思っていました。

ーそれで、みおさんとあきらさんからプレゼントされたのですね。今回このタイミングで撮影を依頼してくれた理由を教えてください。

みおさん:今日(撮影当日)がお母さんの誕生日で、ちょうど還暦のお祝いなんです。両親の誕生日には毎年食事にいったり、旅行をプレゼントしていたのですが、今回は節目になるから何か特別なことをやりたいなと思っていました。

ーいつも二人でお祝いを考えているのですか?

あきらさん:いや…。

みおさん:サプライズ好きなので、私がいつも考えています。お金はあきらと半分です。(笑)

今回は、還暦祝いといえば赤の”ちゃんちゃんこ”を着ると思うんですけど「なんか違う…」と思って、思いついたのがドレスだったんです。

■両親に写真を残してほしいという娘の願い

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ー今回の撮影はサプライズプレゼントだったのですか?どうやってお母さまに今日のことをお伝えしたのか教えてください。

みおさん:はい、サプライズにしました。お母さんは意地っ張りなところがあるので、事前に「写真を撮りに行く」なんて言ったら絶対嫌がると思っていて…。

お父さま:毎年考えてくれるのがみおだったから「今年のお母さんの誕生日どこ行くんだ?」って聞いたんだけど「1日空けておいて」ってだけで、お父さんにも教えてくれなかったもんなあ。

あきらさん:父さんはおれにも聞いてきたけど「おれも知らない」って言ってごまかしました。

お母さま:私にも何も教えてくれないし、今日なんて、みおはなかなか起きて来ないから、プレゼントのお花か何かが家に届くのかなぁなんて考えていました。

みおさん:今日のことは絶対内緒にしたかったんです。去年、お父さんの誕生日にふたりに旅行をプレゼントしたときも最初「行かない!」って言われたくらいなので…。(笑)

今日朝起きて、ネットで購入しておいたお母さんのドレスと、お父さんのスーツの入った箱を二人の目の前に出して「これに着替えて。今から撮影してもらいに行くよ」って言いました。

ー素敵なサプライズ…!

みおさん:私自身写真を撮るのが好きなこともあるんですが、いつ人生を終えるかわからない二人には”写真を残す”ことをもっと大切にしてほしいなと思ってたんです。

考えたくないけれど、いつか会えなくなった時「もっと写真を撮っておけばよかった」って後悔したくないと思っています。

去年二人に旅行をプレゼントした時には私のカメラ貸して、お互いの写真を撮ってきてもらいました。最初は乗り気じゃなくてもやったら楽しいはずなんですよね。その時も「行きたくない」「キャンセルして」って言い始めて多少揉めることもありますけど、絶対にいい思い出になっていると思います。

ードレス写真であれば、式場でもまた素敵な撮影ができそうですよね。今回ラブグラフを選んでくださった理由を教えていただけますか?

みおさん:ドレスをレンタルできるスタジオやチャペルも考えたんですが、かしこまった感じの写真が私は個人的に苦手でピンとこなかったんです。

自然な姿を残してもらえる方がいいな、と思い切ってドレスを購入してラブグラフに決めたんです。もともと彼氏とやろうと思っていたくらいラブグラフの世界観が好きだったし、ドレスが手元に残るのもいいなと思いました。

■お父さんの夢を叶えてくれてありがとう

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ーお二人とも、今日の撮影はどうでしたか?みおさんも撮影中「お母さんきれいだよ」って何度も言っていましたが、本当にお綺麗でしたね。

お母さま:ありがとう。緊張とも違うし、なんだか不思議な気持ちでした。

お父さま:今日だから言うけど、子どもたちには感謝しています。

例えば俺がお母さんに「ドレス着て写真を撮ろう」なんて言っても、首を縦に振るはずがないんですよ。結婚した当時”結婚式を挙げられなかった”っていうのはお母さんは口には出さないけど我慢していたと思っていて…。そうやって強がっているお母さんに、俺はずっと申し訳ない気持ちがありました。

だから今日はずっと俺が叶えられなかった夢を、子どもたちが叶えてくれた日です。本当に頭が下がるよ、ありがとう。

お母さま:今度はみおが、このドレスでお嫁に行ってくれるのを楽しみにしています。ね、みお。

みおさん:いや、私はもっといいドレス着るからそのドレスはしまっておいて。というか、結婚はお父さんがまだ許してくれないかも…。

お母さま:だから困っちゃうのよね。

お父さま:許しません。(笑)

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ご家族の時間にお邪魔して取材をさせていただくことに少しためらいもありましたが、優しく迎え入れてご家族のエピソードをたくさん聞かせてくださいました。

そして、撮影中にお父さまと見つめあったとき「笑い涙が出てきた」と言って涙をぬぐっていたお母さま。それについてあきらさんが「笑い涙なんて嘘ですよ。感極まって泣いてただけです。」と後からこっそり教えてくれて、すごく心が温まりました。

“夫婦の思い出作りのきっかけ”を与えてあげることは大切な親孝行だと、ひとつ学びました。

お父さまとお母さまが、この写真を見る度に幸せな気持ちになってくれたら私も嬉しいです。

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今回撮影したカメラマンは、関東を中心に撮影を受け付けています。詳しくはこちらからご覧ください。

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