男の子の七五三は5歳だけ?由来とおすすめの着物スタイル
着物を着て神社を参拝したり、家族で記念撮影をしたりすることで子供の成長をお祝いする七五三。一般的に女の子は7歳と3歳、男の子は5歳で行うとされていますが、最近では男女問わずどの年齢でお祝いしても良いとされています。そうすると、特に男の子ママは「3歳でもやるべきかな?」と悩む方も少なくありません。
この記事では、七五三における男の子のお祝いの年齢やその理由、当日のお衣装についてご紹介していきます。お祝いの仕方はご家庭の数だけあり、もちろん正解はありません。この記事を参考にし、ぜひご家庭に合ったスタイルを見つけてみてくださいね。
- 目次 -
1.男の子の七五三は地域によって違う
1.1. 男の子の七五三は5歳だけではない
1.2. 3歳と5歳の七五三の違い
2.七五三の由来
2.1. 3歳:髪置きの儀
2.2. 5歳:袴着の儀
2.3. 7歳:帯解(おびとき)の儀
3.現代の男の子の七五三
3.1.七五三ではどんなお祝いをする?
3.1.1.記念撮影
3.1.2.神社での祈祷
3.1.3.親戚との会食
3.2.男の子の七五三でおすすめの衣装は?
3.2.1.羽織袴
3.2.2.被布
3.2.3.スーツ
3.3.男の子の七五三衣装を用意する方法
3.3.1.購入する
3.3.2.レンタルする
3.3.3.ラブグラフの着物レンタル付き撮影プラン
4.まとめ
〜 男の子の七五三は地域によって違う 〜
男の子の七五三をお祝いする年齢は、地域によって価値観が異なっています。大きくは関東・関西の2つに分かれており、「関東は5歳のみ」「関西は3歳と5歳」と言われています。
地域ごとにも様々な価値観があります。
例えば、鹿児島県は男の子も7歳でお祝いする風習があります。
というのも、鹿児島県では数え年で7歳になった子供は1月7日の「七草祝」に着物を着て神社をお参りし、7軒の家をまわり七草粥をもらうという行事があります。これを七五三と一緒に行うため、7歳で男の子もお祝いをするのです。
また、熊本県の一部地域では数え年で4歳の頃に「紐解き(ひもとき)」と呼ばれる行事があるため、男の子は数え年で3歳・4歳・5歳の3度お祝いすることになります。
■男の子の七五三は5歳だけではない
現代は価値観が多様化していることもあり、七五三だからといって決まったお祝い方式は存在しません。「子供の成長を少しでも多く残したいから」と、男の子で合っても3歳から七五三のお祝いをする傾向すらあります。
地域の慣わしやご家庭の都合に合わせて、無理のない範囲で子供の成長をお祝いし、記録していきましょう。
■3歳と5歳の七五三の違い
一見あまり差がないようにも思えますが、3歳と5歳のお祝いは印象が全く異なり、撮れる写真にも大きな違いが出てきます。
●3歳の七五三
あどけなさが残り、かわいらしい姿で行えます。ママと離れられなくて後ろに隠れてしまったり、じっとしていられなくて走り回ったり。3歳ならではのかわいらしさが記録できます。
服装は主に羽織袴ですが、最近は被布も増えてきています。被布はベストのような形をした上着の一種で、着物の帯を締めないため小さなお子様でも比較的着やすいです。3歳の女の子の衣装として一般的でしたが、最近では男の子の衣装としても主流となっています。
●5歳の七五三
表情も凛々しくなり、かっこいいポーズをしてくれるお子様も。3歳のときより男の子らしさが感じられ、成長を実感できる場面も多いはずです。
服装は主に羽織袴です。着物(中着)・羽織・袴の3点セットで、懐剣や扇子、お守りなどの小物を持たせるのが特徴です。着物の柄は兜や虎、龍など勇ましくて縁起の良いデザインが人気です。
〜 七五三の由来 〜
昔は衛生環境も悪く、医療も未発達。小さな子どもの死亡率は現代よりも高く、「7歳までは神のうち」つまり「7歳まではいつ死んでもおかしくない」という意味の言葉もあったほどです。
昔の人々にとって当たり前ではない我が子の成長を喜び、盛大にお祝いする行事が「七五三」であり、現代まで残っているのです。
3歳:髪置きの儀
髪を伸ばし始める3歳の春を迎える頃に行われていたのが「髪置き(かみおき)の儀」です。
かつては頭を清潔に保ち病気を予防するため、生後7日目に髪の毛を剃る風習があったためです。幼少期は男女問わず丸坊主で過ごし、「髪置きの儀」も男女ともにお祝いする行事でした。
5歳:袴着(はかま)の儀
「袴着(はかま)の儀」は、男の子が初めて正装である袴を身につける儀式です。5歳〜7歳の頃に通過儀礼として行われ、晴れて少年の仲間入りとなります。
もともとは男女共通の儀式として始まりましたが、次第に男の子の儀式として浸透していきました。
7歳:帯解(おびとき)の儀
初めて帯を締める儀式が「帯解きの儀」です。幼いうちは着物を着るとき付けひもを使いますが、大きくなると帯を締めるようになるため、その成長を祝うものです。
「帯解きの儀」はもともと9歳の男女を対象とした儀式でしたが、時代とともに変化し女の子の儀式として浸透していきました。
〜 現代の男の子の七五三 〜
家庭のあり方や働き方も変化する昨今、お子様のお祝いも多様化しています。歴史的背景も考慮しつつ、最近では3歳や7歳でお祝いする男の子、5歳でお祝いする女の子も増えています。
子供の成長は本当にあっという間なので、記録を残す機会は多いに越したことはないでしょう。過ぎて後悔することがないよう、早い段階からご家庭で話し合われておくと安心ですね。
〜 七五三ではどんなお祝いをする? 〜
「お祝いって何をするの?」と悩まれる方も多いですよね。
そこで、一般的にお祝いとして行われているものをご紹介していきます。
記念撮影
神社参拝の前後に記念撮影を行います。お子様はもちろん、ご両親や親族の方々も祝い着で来られる場合が多いので、年賀状用のお写真としても大活躍です。
従来のスタジオで撮る『スタジオ撮影』はもちろん、最近では現地までカメラマンが赴く『出張撮影』というサービスもあります。『出張撮影』の場合は屋外でのびのびと撮影できるため、お子様の機嫌も悪くならず、生き生きとした表情が収められます。
神社での祈祷
祈祷とは、神主や祈祷師が祝詞を奏上する中でお子様の健やかな成長を願う儀式です。受付で初穂料を納めた後、本殿にて執り行われます。
祈祷中のお写真を収められるのも『出張撮影』の特権。(神社によっては撮影禁止です)
大きくなったお子様が見たときに「こうやって私の成長を願ってたんだ」と、想いの伝わる写真を残すことができます。
ただ、七五三当日である11月15日やその前後の土日は非常に混雑しているため、参拝のみで終わらせる場合もあります。参拝で小さな手を合わせるお子様を写真で残すのも素敵ですね。
親戚との会食
七五三は普段会えない親戚が集まる貴重な機会。参拝や祈祷を終えて料亭やレストランで会食、という流れも主流です。
最近では新型コロナウイルス対策としてご自宅で会食されるご家庭も少なくありませんが、どちらにせよお祝いムードで楽しく設けられます。
なんと『出張撮影』では、会食の会場まで撮影を依頼することができます。美味しいものを食べてよりリラックスした皆さんの自然な様子を残すことができます。
お祝いに関する詳細はこちら
〜 男の子の七五三でおすすめの衣装は? 〜
羽織袴
男の子らしくかっこよく着られるのが羽織袴(はおりはかま)。5歳の男の子の衣装として一般的なものです。上に羽織っているのが「羽織」、下に履いているのが袴です。前述した「袴着の儀」を踏襲する衣装でもあります。
懐剣や扇子、お守りなどの小物を持たせることで、写真撮影の時もお子様がノリノリでポージングをしてくれます。
被布
3歳の男の子におすすめなのが被布(ひふ)。着付けが簡単でトイレが楽、締め付けがなくお子様も苦しくないというのが最大のメリットです。
女の子の衣装と思われがちですが、最近は3歳の男の子に着せることも多くなりました。
5歳で羽織袴でお祝いを考えている方は、衣装のバリエーションにもなって楽しめます。
スーツ
フォーマルな服装なので、もちろんスーツも七五三の祝い着使用できます。お父様やお祖父様はスーツという場合が多いので、統一感を出しているのもスーツならでは。
最近では値段も手頃なものが多く、卒園式や入学式などの式典にも使い回せる実用性も嬉しいところ。布施や羽織袴に比べると一番普段の服装に近いため、お子様も抵抗なく着てくれます。
男の子の七五三衣装に関する詳細はこちら
〜 男の子の七五三衣装を用意する方法 〜
「布施や羽織袴なんて持ってない!」というママさんもいらっしゃるのではないでしょうか。衣装を手に入れるには「購入」もしくは「レンタル」という2つの方法があります。
購入する
たくさんの種類から自分の好みを選べること、また自分のものにできるのでお下がりとして下の子や孫にも着せられることがメリット。
ただ値段も高いのに本人はすぐサイズアウトしてしまう点や、保管している間布の状態に気を配る必要があるという点からなかなか難しいところも……。
レンタルする
使いたい時に借りて終わったら返すだけなので、保管やお手入れを一切気にしなくていいのがメリット。特に着物にこだわりがない方はレンタルがおすすめです。
お店によっては直接取りに行ったり返却しに行ったりしなければならないのが面倒なポイントでもあります。
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〜 まとめ 〜
いかがでしたか?
現代の七五三はお祝いの仕方や衣装も多様化しており、気軽に行えるようになっていると感じます。「我が子の成長を祝いたい」という気持ちがあれば、神社への参拝はその身一つでも構わないと私は思います。
ただ、今回の記事でご紹介したように3歳、5歳、7歳はそれぞれの年齢にしか着られない衣装、見られない成長があります。二度と戻ってこない幼い姿を、きちんと記録として残していけたら素敵ですよね。
そのお手伝いができるのが、私たちカメラマンです。集合写真だけ出なく自然なお子様の表情や仕草を残したいという際には、ぜひ『出張撮影』を利用してみてくださいね。きっと現地のカメラマンが親御さんやお子様の笑顔を引き出してくれます。
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